感謝

あっというまの一日、あっというまに一週間。あっというまのひと月、あっというまに一年。日々は瞬く間に過ぎてゆくけれど、日々になんども思います。いつも本当にありがとう。今日もいちりんあなたにどうぞ。 . あなたの世界で起こる...

菊枕

万葉集に歌はなく、古今集に12首詠われているというから、菊は平安初期のころになって、日本に渡った花のようです。古くは薬としてみられてい、菊枕とは、乾燥させた菊の花ひらを詰めた枕で、それは頭痛によいとされたそう。そんな薬効...

満月

見えるかしら、今夜はきれいな満月です。今夜はなんだか、うれしい月夜です。月を眺めては、あなたを思ったり。月を眺めては、あなたを探したり。月を眺めたり、あなたを眺めたり、ずっと。今日もいちりんあなたにどうぞ。 . 太陽のよ...

霜降

朝からつめたい雨の降りつづく、寒いさむい一日でした。晩秋をむかえ、暦の上で今日は霜降、その字のとおりに、霜が降りると思えるほどの、ひんやりとした一日でした。これよりまた冷えて、ここから長い夜、青い花では寂しい気がして、赤...

十三夜

今宵は十三夜。十五夜にならぶ名月とのこと、十五夜の月を見て、十三夜の月を見ないのは、片見月といって良くないという。良夜への望みを高めるのは、この青く澄みゆく空。その奥にいるらしく今日の月。きっとこうして、世界中が一斉に空...

マミラピンアタパイ

マミラピンアタパイ。まるで、おまじないのように聞こえるこれは、同じことを考えたり望んでいる二人が、それを言葉では表さなくとも、お互いを理解してることを現し、また二人とも、その思いを言葉にしたいとも思っていないという心もこ...

重箱日和

秋の長雨をあらわす言葉に、重箱日和というのがあるそう。はじめてききました。熊本の天草の方でいい、降ったりやんだりの雨のことという。秋の雨はどこか、さめざめとして映るけれど、お重箱のような雨ならば、おめでたい雨やら、たのし...

五欲を離れずして六根清浄を得る

五欲を離れずして六根清浄を得る。五欲とは財欲・色欲・食欲・名誉欲・睡眠欲をいい、六根は六の感覚、すなわち視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚そして意識をさします。お経の中の言葉です。 . 離れずして六根清浄を得る、とあるように、...

日に日に夕暮れ早まる10月。気づいた時には、いつも西陽は落ちていて、そのあとの、なんとなくやり残した、物足りなさを覚えながらの家路は、遊び足りないままに友達と別れた幼少の頃のそれと重り、さらにはある日の、斜陽の先に伸びた...

秋桜

群青色の秋天に、この花が呼応するのをみれば、天に地に、まさしく宇宙の色をみた思いです。冴える秋、天空への敬虔な思いは、月を花を心をも、より美しく映してくれる気がして。今日もいちりんあなたにどうぞ。 . 人に接する時は 暖...

十月

九月の雨風あけゆく秋の朝、澄みわたる青天をみあげ、きょう十月が始まりました。仲秋を過ぎても、くっきり秋と思えずにいたのは、ながく酷かった夏の残像と騒めきが、ずっとこのあたりに残っていたからなのでしょう。けれど秋。この季に...