純潔

物をもつことも、身にまとうことも、言葉にすることも、ひとつひとつが思想の表明。こうして此処にいることも。今日もいちりんあなたにどうぞ。 . このまま行けと、僕の中の僕が言うんだ。 I in me order to go ...

小春

夏のはじめに麦秋というのに対して、冬のはじめは小春。今日もまた好いお天気でした。冬とはいえど小春日の、長閑けきままに、ぬくりぬくり。今年も木枯らし吹くのかしら。今日もいちりんあなたにどうぞ。 . 好い笑いは、暖かい冬の陽...

返り花

自然の色が晩秋の情趣に絞られてくるこの頃、ふとみやると、時節はずれの花が咲いています。返り花です。 . 小春日和の暖かさに誘われて、花が咲きだすことをいいますが、このところは、それとも言えぬ季節感のくるいと重ねてしまい、...

優しさ

答えの見つからない質問をいただきました。優しさって何でしょうか。 . 優しさは愛じゃない、谷川俊太郎さんの詩にありました。究極の優しさは命を預けること、岡本敏子さんの言葉です。見返りなんて気にせず優しさを与えなさい、ダイ...

子ども

子どもは生まれたときから、ただの小さな人間。たったそれだけのことなのに、対等になれない大人がいけない。小さいからって見くびるからいけない。子どもは私たちと同じ、ただの人間。たったそれだけのことなのにね。今日もいちりんあな...

生きていく

往年の名女優、高峰秀子をエッセイストとして知る人も少なくないでしょう。「人をこき下ろさせたら誰もかなわないほどの悪口の天才」と自称するほどであった、その毒舌とユーモアは奇才、江戸前な気風のよさも相まって、舞台が文業にかわ...

花言葉

古くから、人の思想や感情をあらわしたり、縁起やシンボルに由来した風習として、いまに伝わる花言葉。 . 西洋においては、ギリシャローマの神話や聖書に登場する、シンボリックな植物のものがよく知られ、イギリスに伝わるのは、伝説...

つばきはじめてひらく

蕪村の俳句は景色が見えます。旅人であったし画家でもあったから、よむ句も道道の花々や、鐘の音やの景色が思い浮かばれて、まるで絵画を眺めるように思えます。ゆったりと写実的なのがよさですが、この句については今朝なぜに、お百姓に...

ひとはひと。

我執(がしゅう)とは、自分にたいする執着のこと。自分の中にある小さな考えにとらわれて、そこから離れられないことをいいます。表に見えないものという意をもって、心には(うら)との読みもあり、無意識のままにしていても、表面には...

随筆とエッセイ

松浦弥太郎さんが書かれた連載エッセイに『随筆とエッセイの違い』という回があり、そこに登場する、ある老紳士のお話がたいへん印象的で、折にふれては思い出します。抜粋・要約お許しくださいませ。 . 老紳士いわく『随筆とは本当に...

霜月

十一月になりました。秋の末から冬への渡り、霜で草木が白く覆われるほどの寒さになることから、霜月と呼ばれます。地面に土を見ることの少なくなった都会では、自然の佇まい、霜の降りたことにさえ、なかなか気つけないけれど、十一月は...