木槿。花言葉は「ゆかしさ」。ゆかしいには「心が惹かれる」「好奇心がそそられる」という意味があります。そんな季節の由に任せて、ゆかしい花を追いかけてたら、いつの間にやらひと月が終わってました。それどころか気がつけば、半年が...

この世で経験することは、なに一つ空しいものはない、歓びも悲しみも、みんな我々によく生きることを教えてくれる。-山本周五郎長らく一緒に働いた仲間たちが、この月末にて卒業を迎えました。楽しかった日々への慕情とこの寂しさのほか...

優しさとは、耳の聞こえない者も聞くことができ、目の見えない者も見ることができる言葉なんだ。-マーク・トウェイン相手の気持ちを想像することで、相手の心に思いを巡らせ、痛みや弱さに気づくことが出来る。不安を受け止めることが出...

わが旅の銀河を映す河に遭ふ山口青邨今日はお茶の稽古へ。お菓子はこの「天の川」と名づけられた羊羹でした。とてもとても綺麗で、楊枝を入れるのさえ惜しいほどで、しばらく魅入っておりました。この季節の和菓子ですと、夏越の祓えにい...

感謝の気持ちは素晴らしいものです感謝することで他者の優れている点を自分も共有できるのですから。-ヴォルテールAppreciation is a wonderful thing: It makes what is exce...

日本人にとって美しさとは何か。かつて日本が極限まで疲弊していた時代、人はこれからは人間が大切にされる世の中になるようにと、豊かさや美しさを芸術に願い求め奔走しました。貧しい暮らし、満たされない欲求から生まれた数々の美しい...

笑顔の花が咲く、なんていいますが、「咲く」と「笑う」は同源で、古くは花が咲くことを「笑う」といいました。今も「咲う」と書いて「わらう」と読みますし「咲み」と書いて「えみ」とも読みます。また幸いの語源とされる「さきはひ」こ...

自分の尊いことを知らないで何が出来ますか。-北大路魯山人自らを尊しと思わぬものは奴隷なり。そう言ったは夏目漱石でした。両者の言葉を受けてして、今この歳になり、どんな思想にも批評にも靡かぬ、自分のなかの「尊さ」を、声に出し...

夏至を迎えました。文字通り、夏至る、いよいよ今日から本格的な夏になります。しかし東京にいると、風は熱風、陽は灼熱、夏くるたびに、この厳しさ苦しさをどう乗り越えるかと、そればかりにとらわれます。けれど夏は夏の花が咲くし緑も...

人にしていただいたことの中で一番古い記憶。今日は生まれてから今日までにいただいた、おおきな愛情の記憶を、ひとつふたつと思い出す日でした。こんなふうにねお父さん、あなたがどこに居ても、ずっと忘れることはないですよ。今日もい...

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。『方丈記』の作者とされる鴨長明は、流れる河の水をみて二度と戻らない「無常」という仏教の言葉と重ね合わせてこの冒頭の文章を書き始めたと、多くの人に解釈されています。私は今日...

人の花を見るときは、花ではなく、花を持つ手を見ています。手を見れば、所作がわかり、人がわかり、型がわかり、ひいては花がわかってくるからです。気がつくと、花に限らずいつもその手を見ています。ひとの仕事を知りたくいると、花を...