冬薔薇

ご近所にある冬薔薇を見届けています。ふゆばら、と呼ぶのが好きですが、読みにはふゆそうび、もあり、冬の季語です。「薔薇」と漢字で書いて罰せられるならば、罰金を払ってでも書く。そう語ったのは詩人 塚本邦雄。「はなびら無限 夢また無限 薔薇枕」は加藤楸邨の句。

読みがたい、書き損じやすい文字は、なるべく使わない心がけですが、薔薇に限っては薔薇がいい。触れても朽ちても終いまで、匂いたつよな花でしょう。バラでもばらでも無いのです。やはり薔薇だと思うのです。今日もいちりんあなたにどうぞ。

恋を恋せず愛を愛せず
さらばいざわれに 薄紅の薔薇を投げよ
塚本邦雄

冬薔薇 花言葉 「輝かしく」