小説に於いては、無闇に字面を飾り、ことさらに漢字を避けたり、不要の風景の描写をしたり、みだりに花の名を記したりする事は厳に慎しみ、ただ実直に、印象の正確を期する事一つに努力してみて下さい。
-太宰治『風の便り』

これを読んで、小説も花も同じだなと思いました。たとえ辿々しい表現でも、束ねる技術が覚束なくても、その人らしくて気取らない、感情をたどってくれる文章や花からは、人は自ずと誠実さを感じとるもの。嬉しさに感じ入るもの。伝わるものかと思います。今日もいちりんあなたにどうぞ。

アガパンサス 花言葉「知的な装い」