人の花を見るときは、花ではなく、花を持つ手を見ています。手を見れば、所作がわかり、人がわかり、型がわかり、ひいては花がわかってくるからです。
気がつくと、花に限らずいつもその手を見ています。ひとの仕事を知りたくいると、花を取る手もパンをこねる手も、不思議と同じに見えるのです。鮨を握る手も同じ、土をひねる手も同じ、布をたたむ手も。
グラスを置く手は、鋏を置く手と同じに見え、そこに鳴る音に聞こえ。そのどれもが、人を表してるように思えてくるんですよ。今日もいちりんあなたにどうぞ。
行為の最中にも思考の余地がある。
-ゲーテ
アサガオ 花言葉「結束」