春愁

日に日に暖かくなり、心うきたつ春。反面そこはかとない憂いに満ちたり、もの思いに耽るのも、この季節の通例のようです。胸の奥にあるかすかな痛み、なまりのような不安を思い出しては、胸がふさぐのを感じるこれぞ春愁。

けれどこうして静かに自分に向きあったり、想像を深める時間をもつこと、孤独と寂しさの引き換えには、なにか大切なことに気づけたり、忘れものが見つかったり、きっと悪いことばかりではないはず。と言い聞かせています。ふう。今日もいちりんあなたにどうぞ。

いにしへのクレオパトラを飾りたる
玉の色してめでたきダリア 与謝野晶子

ダリア 花言葉「感謝」