暮れなずむ

日が暮れそうでなかなか暮れないそれを、暮れなずむ、といいますね。暮れなずむ街の、とはじまる歌がありましたから、その情景を眼にうかべる人は、ここにも多くいらっしゃることでしょう。

薄暮、という言葉を知りました。日暮れあとのたそがれ時をいうそう。耳にしたときは、霞や朧のように、白みがかった春の夕暮れをいうのかと思い、白と思い浮かべたのです。煩瑣なようであっても、こうしていろいろに情景を思い浮かべることのできる日本語の豊かさを、心から素晴らしいと思い、あたたかく満たされた3月の暮れです。今日もいちりんあなたにどうぞ。

さよならをしても、落胆することはないさ。
別れがあるから、また会うことができるのだから。

Don’t be dismayed at good-byes. A farewell is necessary before you can meet again. And meeting again. -Richard Bach

シモクレン 花言葉「持続性」