夏至

昏れなずむ夕空、群青にあわくピンク色が混じって夏の色。あまりに綺麗だったので、もう少し近づけば広がるのではないかと橋まで来たけれど、空はずっと狭いままでした。いまはねず色、みたいのは桔梗色。夏至の空。今日もいちりんあなたにどうぞ。

その冷たい桔梗色の底光そこびかりする空間を一人の天が翔けているのを私は見ました。(とうとうまぎれ込こんだ、人の世界のツェラ高原の空間から天の空間へふっとまぎれこんだのだ。)私は胸を躍らせながら斯こう思いました。天人はまっすぐに翔けているのでした。『インドラの網』宮沢賢治

キキョウ 花言葉 「変わらぬ心」