五欲を離れずして六根清浄を得る

五欲を離れずして六根清浄を得る。五欲とは財欲・色欲・食欲・名誉欲・睡眠欲をいい、六根は六の感覚、すなわち視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚そして意識をさします。お経の中の言葉です。
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離れずして六根清浄を得る、とあるように、人の心を汚す根元とされがちな欲さえも、それは火と同じで、扱いにさえ気をつければ、生活を快くするのだから上手につきあいなさい、というおしえ。
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近年、物をもたない暮らしが、静かなブームになりました。この言葉をかりれば、それは決して無欲がいいとか、断つことが清いということではなく、有ることを受け入れ、持ち前と上手につきあい、自分らしくいらっしゃい。そんなことかなと思います。五欲を離れずして六根清浄を得る。今日もいちりんあなたにどうぞ。
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あるがままにて満足するもの万歳  武者小路実篤
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カラー 花言葉「清浄」