随筆とエッセイ

松浦弥太郎さんが書かれた連載エッセイに『随筆とエッセイの違い』という回があり、そこに登場する、ある老紳士のお話がたいへん印象的で、折にふれては思い出します。抜粋・要約お許しくださいませ。
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老紳士いわく『随筆とは本当にあったこと「事実」を書いたもの。事実というのは、それを知る者にとって、ただ面白いだけではなく、日々の暮らしや仕事の役に立つ、実用の文学である』という。かたや『エッセイは、私はこう思った、こう感じたという話。人間は機械ではなく、常にものを考え、感じ、泣いたり笑ったりという、感情豊かな生き物だということを教えてくれる「真実」の文学です。』
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人の役に立つ「事実」が書かれた随筆と、人の心に触れる「真実」が書かれたエッセイ。さあ今夜は何をひらきましょう。秋の夜長に、今日もいちりんあなたにどうぞ。
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随筆は時代が過ぎても古びない。
いつ読んでも新しい発見がある。 松浦弥太郎
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センニチコウ 花言葉「色あせぬ愛」