待つものあれば長いしと思うし、去るもの送れば短かったとなる。一月はごまかしのない月。情緒的であることがちっとも似合わない、というかしら。

風も木立も真っすぐで、空の青は突っぱねるよう、花には少しばかりの哀しさと潔さ。あれは不安定であることを身の覚悟として受け止めた姿でしょうか。

魅入るほど、心に染みいる優しさと、負けない強さが美しいと思う。魅入るほど、心をつつむ優しさと、負けない強さが欲しいと思う。

今日もいちりんあなたにどうぞ。

ゆきずりに一枝折りし梅が香の深くも袖にしみにけるかな 西行

ウメ 花言葉「忍耐」