冬至

冬至を迎えました。一年のうちでいちばん太陽は低くなり、このあとにくる夜も、一年でもっともながいとされる日です。今日までに、どんどん詰まった冬の日は、これを境にながくなり、しだいに春気にかえるという。これから冬本番だというのに、春といわれても、そんなまろやかな気分にはなれないものの、この暮れの、ぎゅっと詰まったこの気忙しさにも終いがくると思えば、まもなく迎える新年が、やっぱり楽しみで、季節を喜ぶ心になれるのです。一陽来復。今日もいちりんあなたにどうぞ。
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なでしこが その花にもが 朝な朝な
手に取り持ちて 恋ひぬ日なけむ 大伴家持
(あなたは撫子の花であってほしい。そうすれば私は朝な朝な手に取って、毎日いとしまない日はないだろう )
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ナデシコ 花言葉「純愛」