年年歳歳花相似たり

花の色はうつりにけりないたづらに わが身世にふるながめせしまに。 花の散る様子に自らの老いを重ねた恋歌がある一方で、不変の自然を無常の人生に重ねた詩があります。来る年ごとの花に変わりないけれど、来る年ごとに見る人の心は変...

心の記憶

見てきたもの、聞いたことを、いつまでも忘れずにいることは出来ないけれど、いつも感じてきたことを、ちゃんと感じると、蔑ろにしていたいろいろが、見つかるような気がしました。ブランコで一番たかくなった時のきもち、自転車で走ると...

リラックス

喜び、悲しみ、驚き、恐れ、怒り、嫌悪。これら6つの感情は、わずかな時間のうちに変化したり収まる感情とききました。なるほど、ひとの怒りは海の波。イライラ波が来たときは、いっそ波乗りしてみたらいいかもしれないですね。大きな波...

養之如春

養之如春(これを養う春の如し)という漢語があります。人や物を育てるときには、春の陽光が植物を育てるように、という意味で、作家 井上靖が座右の銘にしていた言葉でもあります。 日々、こんな頼りない自分のつたない言葉で、教える...

四月になりました

四月になりました。四月は卯月、一年のはじまりを意味する産まれ月です。卯の花の咲く頃という名の由来を知るだけでも、初夏の匂いが漂う気がします。昨日まで残していた微量の悲しみも、今日からの嬉しいできごとに触れあえば、ひとつづ...

エイプリルフール

毎年恒例の、嘘をついては人をかついで可笑しみ、かつがれては笑ってすますという平和なこっけい。ただしくは、この日だれかにだまされた人のことを、エイプリルフールというそうです。愚かだなあなんていいながら、無邪気に笑いあえるこ...