四季雑感

咲く花時を違えず。とは、いつの時代のことを言ったのかしら。なんだかこの頃では、季節が入り乱れて花が咲くのを、随分みるようになって、なのに珍しいとも、違和感とも思わなくなり、そんな自分に嫌だなあと思うばかりです。やはり、春...

梅雨いり

東京も梅雨入り。ちたちたと庇をたたく雨音が、今日もはじまったよと、知らせてくれた朝です。晴れの日の快活さもいいけれど、静かな心の落ち着きを、ゆっくり味わうことができる、雨の日も好き。雨の中で匂いたつ、この花探して歩くのも...

紫陽花らんまん

紫陽花らんまん。 日本人でよかったと、噛みしめる。 今日もいちりんあなたにどうぞ。 紫陽花の 藍をとばして 雨あがる 阿部みどり女 アジサイ 花言葉「七変化」

夢の中

残した記録の中に咲く、あの日の花を眺めながら、瞼の奥で蘇る、帰れぬ景色も眺めるの。褪せない記憶も眺めるの。今日もいちりんあなたにどうぞ。 「荒唐無稽」とか「夢の中」にこそ、 日本人の忘れていたものがある。手塚治虫 ダチュ...

言葉

言葉はいつも不完全。けれど何が足りなくとも非難せず、思い上がることなく控えめに、滑稽と思わずたしなめず、冷静にいれば、たとえそれが怒りであっても、とどく言葉は珠玉の宝です。今日もいちりんあなたにどうぞ。 君の胸から出たも...

ハンカチノハナ

ねえ見て。お星様が咲いてたの。今日もいちりんあなたにどうぞ。 . 心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ。 It is only with the heart that o...

夏椿

夏椿。別名を沙羅樹(シャラノキ)というから、仏教でいう沙羅双樹と何か関係があるのかしら、と調べてみれば、名はよく似、花は別物と知りました。仏教においてその花は、二本並んだ沙羅の樹の下でお釈迦様が亡くなったことから「沙羅双...

小さな幸せ

どこにいるの? 君のそばにいるよ 何を見てるの? 君のこと見てるよ お友達に教えてもらったの。いい歌ね。 今日もいちりんあなたにどうぞ。 どこにいるの? 君のそばにいるよ 何を見てるの? 君のこと見てるよ どこへ行くの?...

六月になりました

六月になりました。はやいですね。ほんとうに早い。六月は水無月。田畑に水を引くことで、水が無くなるということに名の由来があります。英名で水の器と称される、初夏を彩る紫陽花も、間もなくすれば見頃です。日ごとに染まる瑠璃色の、...