阿吽 あ うん

阿(あ)は口をひらいて最初にでるおと、吽(うん)は口を閉じてだす最後のおと。阿吽とは、東大寺の二王のように、たがいに切り離せない一対のものを表し「阿吽の呼吸」などと使われます。なかなか自分ごとには置き換えられませんが、好きな言葉のひとつです。はじめてこの言葉を知ったのは、向田邦子の小説「あ・うん」でした。狛犬を例にされても、阿吽の理解が難しかった未熟なころの記憶。ひとつではないという価値観が、そこかしこに散りばめられた昭和庶民の物語。きっと今なら、馴染む言葉もよりある気がして、思い出したら懐かしく、再びひらいてみたくなりました。今日もいちりんあなたにどうぞ。

花ひらき、はな香る、花こぼれ、なほ薫る -森繁久弥

シラン 花言葉 「あなたを忘れない」

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