宵待草の心もとなき

待てど暮らせど来ぬ人を、宵待草の心もとなき。大正ロマンを代表する画家、竹久夢二。夢二美人と呼ばれる美人画で知られますが、その生涯は短くも、恋多き人生だったそう。そんな夢二の体験した、実ることなく終わった夏の恋。いくら待っても現れぬ女性への、悲しみにふけり憂う想いが、この詩を着想させたのだといいます。今日もいちりんあなたにどうぞ。
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遣る瀬ない釣り鐘草の夕の歌が あれあれ風に吹かれて来る
待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草の心もとなき
想ふまいとは思へども 我としもなきため涙 
今宵は月も出ぬさうな 『宵待草』竹久夢二
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ツリガネソウ 花言葉「感謝」